2007年9月21日金曜日

社会起業インフラ

例えば、食欲。人間の、いや生物の、最も基本的な欲求の一つであるだけに、これを満たすための仕組みは高度に発達しています。雑誌やTVなど様々な媒体による広告が、消費者の食欲を刺激します。甘いもの、辛いもの、安いもの、高いもの、ジャンクフード、健康食品、和食から世界中のエスニックまで、実に幅広い種類の食品が、スーパー、コンビニ、レストラン、ファーストフード、デリバリー、屋台に保存食と考えうる限りのフォーマットで提供されており、あらゆる時間のあらゆる場面で消費者のニーズに応えられるようになっています。

しかし、当然これらは数百年前の日本にはありませんでした。市場経済の発展の長い歴史の中で、分業・専門化や新たな試みを支える制度や仕組みができてきて、様々なイノベーションが積み重なった結果です。

「困っている人を助けたい」、「よりよい社会を築くために何かしたい」という欲求が、人々の心の片隅に眠っていたとしても、これを効果的に充足させるための仕組みがなければ、それは眠ったままになります。なぜこうした人々の気持ちが発揮されないまま終わってしまうのか?または部分的に発揮されたとしても完全に充足されないことになるのか?

実際の意思決定過程を丁寧に追い、その理由を探り、convisageを通じてここを訪れてくださる皆さんと一緒に、障害を一つ一つ取り除くための打ち手につなげていきたいと願っています。。

0 件のコメント:

コメントを投稿