2008年6月10日火曜日

4人の日本人ネット起業家

今週月曜日に、日本のネット企業4社の創業CEOの話を伺うというラッキーな機会がありました。

四氏とも、1999-2000年のネットバブルの最盛期にeコマースのそれぞれの領域で起業し、その後のバブル崩壊の淘汰を勝ち抜いて来た経歴の持ち主です。

元々CEO同士で勉強会を組んでいる気心の知れた仲だそうで、今回シカゴで開かれるInternet Retailer Conference & Exhibition 2008に参加されるついでに、日本から来ているMBAの学生と話をしてみたいと考えられ、シカゴ大GSBとケロッグに声がかかったということらしい。

各社の事業内容について簡単なプレゼンがそれぞれ10分ほどあった後でQ&Aという流れで、講演会というよりは座談会に近い打ち解けた雰囲気で、率直なお話を聞かせていただくことができました。皆さん気さくで、知性と情熱にあふれていて、「こういう人とだったら一緒に仕事をしてみたい」という気にさせる魅力を持っていらっしゃいます。

丁度、私の中で留学前に起業に対して抱いていた「やってみたいな」という憧れが、「絶対やらなきゃ」という確信に変わってきたところでしたので、大いに触発されました。

特に、中休みの際にお話させていただいた佐藤氏は、Kivaについてもご存知で、私が友人たちと取り組んでいるビジネスアイデアについても少しだけお話しする機会がありました。P2Pのマイクロファイナンスを仲介するKivaは、従来の慈善資金のお金の流れの仕組みに比べると、すばらしく画期的なものですが、本当に効果的な資源調達および配分を実現するためには、お金が生む社会的価値を客観的に見えるようにし、その成果の大小を資金提供者のインセンティブにリンクさせる必要があると、私は考えています。

こうした仕組みを生み出すためにもインターネットの力を使うことは不可欠ですし、ゼロから市場を作り出す経験をされた彼らの話しからは学ぶべきところが多く、MBA一年目の締めくくりにとても良い刺激を頂くことができました。

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