2008年1月1日火曜日

ドミニカ共和国&ハイチ旅行 - その2

12月17日 (月) 【ドミニカ共和国→ハイチ】

朝11時にハイチのPetionville行きのバスに乗り、午後4時前にドミニカ共和国-ハイチ国境に到着。国境を過ぎた途端に、ハゲ山が多く目に付く。農地確保と生活燃料である木炭を得るための森林伐採が深刻な問題になっているとは聞いていたが、ここまでひどいとは。樹木を失った土地は保水能力が低く、地すべりや洪水が起きやすい。同じサイクロンに襲われても、イスパニョーラ島の東のドミニカ共和国よりも西のハイチの方が被害がはるかに甚大になるのだそうだ。

ドミニカ共和国側とハイチの国境(Jimani側)

午後7時過ぎにPetionville到着。タクシーに乗り換え、ポルトプランスへ。治安の悪い国だけに、ちょっと高いけど安心できそうなLe Plaza Hotelにチェックイン。

12月18日 (火) 【ハイチ】

シテ・ソレイユ。西半球の最貧国ハイチでも特に貧困の問題が深刻なのが、首都ポルトプランスの太陽の町という名を持つスラム地域。昨夜夕食をテイクアウトしたレストランで知り合った若者の話によると、以前に比べ最近は治安も良くなったとのことだったので、可能ならば行って状況を見てみたいと考え、前職の誼をたよりに、情報収集のためにハイチ赤十字を訪ねた。国際赤十字赤新月社連盟から災害救援のため派遣されてきていたカナダ人から詳しい話を聞かせてもらうことができたが、最悪の時に比べれば確かに治安は改善しているが、いまだに武装勢力が跋扈する事実上の紛争地域とのことだったので、断念する。

ポルトプランスの市内を走るバスはとってもカラフル


午後2時にJacmel行きのバスに乗り、2時間山道を揺られて無事目的地に到着。 宿を探すが、値段の交渉で一苦労。この国の通貨の基本単位はgourdeだが、5 gourdesが1 Haitian dollarということになっているし、外国人相手には米ドルで値段を言ってくることもある。レートはおおよそ、USD 1 = 7 Haitian dollars = 35 gourdes。値段を交渉をしていると、今どの単位での話しをしているのか混乱してくる。レストランに入ってメニューを見ても、gourdeもHaitian dollarも米ドルも全て$マークで表されているので、確認が必要だ。

2007年12月31日月曜日

ドミニカ共和国&ハイチ旅行 - その1

12月15日 (土) 【アメリカ→ドミニカ共和国】

未明にアパートを出て、オヘア空港へ。大雪でタクシーがスリップし、一瞬ヒヤッとする。雪で欠航になるかもと心配するが、午前7時に無事出発。ボストンを経由して、午後5時前にサント・ドミンゴに到着。

宿で一息ついてから、歩いてすぐのParque de Colonに行き、夕食をとる。お勘定を見て、ちょっとびっくり。メニューの価格に何やら加わって、合計が30%近く高い。ウェイターさんに尋ねて、16%が間接税で10%はサービス料と判明。「サービス料の10%は良いとして、間接税16%って高くない?」と聞いたところ、「新しい政治家が現れては、人気取りのために放漫な財政で赤字を増やし、ツケを間接税に回して去って行くから、どんどん税率が高くなってるんだ。サービス料は全然変わらないってのに…。これが民主主義ってもんさ」との返事。

12月16日(日) 【ドミニカ共和国】

午前中に明日のハイチ行きのバスの便について情報を得るため歩き回った後、サント・ドミンゴの市内をゆっくり散策。米メジャーリーガーもたくさん輩出しているドミニカ共和国のプロ野球の試合が午後5時からあると聞き、タクシーで市内のEstadio Quisqueyaへ向かう。場外で応援グッズやウェアを売っていたので、今日の対戦チームのうち、デザインが気に入ったEscogidoの帽子を購入。

Leones del Escogido(攻撃) vs Tigres del Licey(守備)

EscogidoとLiceyはどちらともサント・ドミンゴがベースのチームだが、両者が対戦する場合にはホームとアウェイを交替するようで、今日はEscogidoがホームチーム。場内のアナウンスや効果音は全て、Escogido寄りなのに、観客の応援は圧倒的にLicey側が多い。後で知ったことだが、LiceyはAguilasと人気を二分するチームで、毎年この二者が優勝を争うとのこと。一方、われらがEscogidoは古豪ながら、最近は低迷が著しいのだそうだ。でも、この日は3対2で逃げ切って、見事Escogidoが勝利。

Escogidoのマスコットキャラクターのライオン君による勝利祈願(?)の烽火のパフォーマンス

2007年12月15日土曜日

Heading out for vacation!

ドミニカ共和国とハイチに行って来ます!「社会貢献価値」市場の関連文献をどっさり持っていって、ビーチでゆっくり読もうと思ってます(あまり時間がないかもしれないけど)。

Happy Holidays!

2007年12月14日金曜日

マイクロファイナンスの現実

"Botswana and Zambia: Counting on Microfinance"も、ビジネスウィークから。ボツワナおよびザンビアでのマイクロファイナンスの現状に関する、ナレーションつきスライドショー。

ここでも紹介されているBlueは、サラリー・ベースド・レンディングというマイクロファイナンスの手法で大きくなりました。給料天引きで貸したお金を回収する仕組みになっているため、貸し倒れ率を低く抑えています。しかし一方で、低所得層を食い物にしている現代の奴隷制度だとして批判する声もあります。

グラミンバンクをはじめとする、伝統的なマイクロファイナンスは、担保とする資産を持たない貧困層に、隣組のような少人数の借り手同士のグループを作らせ、そのグループに融資を行います。彼らのコミュニティ内の「信用」・「体面」を担保とすることで、貸し倒れ率を抑えるという手法です。

しかし、これが通用するのは主に農村部などの、密接なコミュニティが存在する社会においてであり、都市部のスラムなどでは違った戦術が必要になってきます。給料天引きという手法もそういう文脈で登場したのでしょう。

日本の消費者金融と一緒で、顧客のニーズに応え役に立つビジネスをしているのですから、それ自体が高尚だとか非道だとかいうことは言えません。問題はその運用であり、顧客が満足するサービスを提供し、彼らを味方にしてしまうことが、長期的に見ればより有効な企業戦略になるということに気づいて実践することができるかどうかです。

ナイジェリアと石油

"Nigeria: Creating Wealth Out of Chaos"は、ビジネスウィークのナレーションつきスライドショー。こちらはナイジェリアについて。

そう言えば、愛読する踏み上げ太郎さんのブログでも、アフリカで投資対象として最も注目しているのは南アフリカとナイジェリアと書かれていました。確かにナイジェリアの石油資源は大きな可能性を秘めていますが、これが強みになるか(これまで通り)呪縛になるか。

この数年間で中国は、資源確保のためアフリカに大々的に投資をしています。それを見て焦った欧米も、これまでより政治要求(ガバナンス、人権)と経済協力のリンクを緩めており、アフリカへの外資流入が進んでいます。

ただもちろん、これらはほとんど全て資源目当て。コモディティ(ナイジェリアの場合は特に石油)の価格が上がり続ける、または高値維持というシナリオでなら良いですが、もしそのシナリオが崩れれば、猛烈な勢いで海外資本の引き揚げが起こるでしょう。

今入って来ているお金を、国としてどう使うか。ガバナンスと治安の確保に加え、経済のボトムアップが不可欠です。起業家や社会起業家たちの活躍の場を広げ、インフォーマルエコノミーを育成・活性化しなくては、今のブームもあっという間に過ぎ去って、元の木阿弥になりかねません。

マラウィが食糧不足から脱却できたワケ

長い間飢餓に苦しんで来たマラウィ。しかし、New York Timesの"Ending Famine, Simply by Ignoring the Experts"は、今年は豊作で、食糧輸出に転じており、ユニセフの救援用備蓄食糧もいらなくなって他国に移転されるほどだと報じています。豊富で安価な食糧は、社会の発展に極めて有益です。

理由は単なる好天候だけではなかったようです。80-90年代に世銀の単純な自由市場主義的な提言にしたがって採ってきた政策を覆し、政府による肥料の補助金制度を導入したのが奏功したのです。世銀自身が最近の調査で認めた形になりました。

環境至上の立場からすると、化学肥料の使用に対して異議もあるかもしれませんが、人が餓えている状況を解決するのがまず先決。

最近の社会起業家への関心の高まりは、とても良いことだと考えています。ただ、それと時を同じくして、市場原理を徹底させれば世界の全ての問題が解決するかのようなナイーブな論調も目に付きます。そこでは、これまで政府や非営利組織が扱ってきた分野に、「優れた」市場原理を持ち込む尖兵のような扱いで、社会起業家が語られます。

マラウィの成功はそうした幻想への反証ともいえます。

市場と政府と市民社会はそれぞれ異なる強みを持ち、互いに補完しあわなくてはなりません。社会起業家の役割は、その補完関係に穴が空いているところを見つけて、ほころびを縫い合わせてあげること。

市場の効率とスケーラビリティ、政府の正統性と強制力、市民社会の公正性と開放性。これらの利点を縦横無尽に活用できる柔軟さとしたたかさがないと、前進はありません。

山師がアフリカを救う?

ビジネスウィークの"Can Greed Save Africa?: Fearless investing is succeeding where aid often hasn't"は、ビジネスチャンスを嗅ぎつけて、アフリカに群がる起業家と投資家たちについての記事です。

「山師」だとか「群がる」だとか、あまり響きの良くない言葉を使いましたが、その実バリバリのビジネスエリートたちです。

彼らがやってるビジネスの着眼点の多くは、C.K.プラハラードが言うBOP (the Bottom of the Pyramid)のアプローチに通じます。

こういう大きなリスクを取りに行けるリソースとスキルを持ったアントレプレナーの存在は、経済の活性化に極めて重要な役割を果たします。

利益目的、大いに結構。サステナビリティの無い一攫千金で、長期的な視点で見れば社会に迷惑かけただけということにならない限りは。

ブログとSNSの魅力

昨日でやっと期末試験が全て終了しました!ただ、試験勉強はほとんどしなかったので、実を言うと他の学生たちに比べると、解放感の強さはそれほどでもないです。

私は、月曜日から木曜日まで一科目ずつ試験があったんですが、月曜日のアカウンティングまでは一夜漬けとは言え、一応勉強はしていたんです。ただ、その後の科目については、一夜漬けさえせず、正味合計勉強時間は多分一時間弱。

と言うのも、実は月曜日の試験のほぼ直後にミクシィへの招待状が届き、即加入。その後は、プロフィールを作成し、知り合いを探し、面白そうなコミュニティを見つけては参加し、さらにソーシャル・ファイナンスや社会起業インフラに関するコミュニティが無かったので新しく立ち上げ…といった感じで、勉強そっちのけ。ほぼエンドレスで、ミクシィに没頭してしまいました。

本当に、今さらという感はありますが。

正直、私はブログが出て来始めた頃(まだweblogと呼ばれてましたね)、全く関心が無かったんです。従来の個人ホームページと何が違うのか、よく分かっていませんでした。ブログ以前でも、ジオシティーズなどを使えば、無料で、大したスキルも必要なく、ホームページを作ることはできました。ブログは、自分でホームページを作るよりもさらに簡単だけど、できることの制約も多い。Web 2.0だ、双方向コミュニケーションだといったところで、それまでにも掲示板やチャットを組み込んだホームページもいくらでもありました。個人ホームページがあまり活発にならない理由は、作るのが難しいからというよりも、個人が持っている魅力的なコンテンツが少ないから、と考えていたので、ブログというものがそれほど大きな革新をもたらすとは思えませんでした。

ミクシィなどのSNSにしても、同様です。ブログは一般に広く開かれていて、誰でも読めるのに、SNSではコミュニケーションできる相手を制限するわけですから、どうしてそれほど魅力があるサービスとして受け入れられるのかよく理解できませんでした。

仕事の忙しさにかまけて、自分で試してみることもせず、随分頭の固い思考をしていました。今にしてみると、私に見えていなかったことが四点あると思います。

1. 技術的スキルの閾値: 個人ホームページを作るのはいくら難しくないとは言え、それでもやっぱり大部分の普通の人たちには面倒くさすぎた。ブログは、情報発信のために必要とされるスキルの要求度を下げることで、サービスの対象となる顧客層を飛躍的に広げることができた。 

2. 動的な情報発信: 使用できるフォーマットに制約があることで、逆にユーザーが頭を使う余地が少なくなり、構成だとか整理だとかに悩むことなく気軽に新しい記事を書けるようになった。これにより、それまでの個人ホームページよりも更新の頻度が高まり、「動き」のあるメディアとなって、その魅力度増大につながった。

3. コミュニティの発生: こうして、より多くの人がより頻繁に情報発信を行うようになると、その情報を求めてやってくる人の数や頻度も増大し、相乗効果が生まれた。さらに、コメントやトラックバック、それにSNSの足あとなどの仕掛けが加わることで、ユーザー相互のコミュニケーションが促進され、コミュニティが生まれた。

4. メンバーの選択: コミュニティの価値は、「誰を入れるか」だけでなく、「誰を入れないか」に左右される。SNSは、コミュニティのメンバーを選択する力をユーザーに与えることで、コミュニティ内のつながりをより密接なものにすることを可能にした。

以上、最近やっとブログやSNSの価値に気づきはじめた者の雑駁な感想でした。 

2007年12月12日水曜日

ドル・キャリー

wha_man3さんがブログで、アメリカの「住宅不況の深刻化→徹底した利下げ→ゼロ金利→ドル・キャリーの発生→基軸通貨の際限ない垂れ流し」というシナリオの可能性を論じています。

ドルのキャリー・トレードが蔓延して、基軸通貨国が際限なく紙幣を刷り始めるなんてことになったらどうなってしまうのか…確かに、ちょっと想像し難いですね。 ただはっきりしてるのは、サステナブルではないということ。今のドルを基軸通貨とした国際通貨体制に、どうしても何か抜本的な手を打たなきゃならないってことになる時が近づきつつあるように思います。

最近のFinancial Timesの論説は、SDR(IMFの特別引出権)を緩衝材として活用することを提案しています。ただ、これもその有効性の源泉はというと、結局のところ通貨バスケットと…ゴールド。本当にその程度の小手先の対応で大丈夫なの?テラみたいなもう一歩つっこんだ選択肢も、少なくとも代替案の一つとして真剣に検討する必要が 、本当に出てきているんじゃないかな?

2007年12月11日火曜日

Ripple Project

I have long been interested in the potential of alternative currency such as LETS as a tool for social and economic development. When I was working with UNESCO in Korea, I proposed the idea of exmerimenting a community currency system as a part of the incentive mechanism for volunteers of the Cross-Cultural Awareness Program, with a longer-term aim of leveraging it to build a self-help community among foreign students in Korea (though it didn't materialize as I soon quit the job). However, I've also had a reservation about the archtectural weakness of LETS.

I recently learned about this new open-source system called the Ripple that seems very promising for overcoming the kind of problems LETS had. The system is symple and robust. It is basically a financial version of LinkedIn, or a cyber version of traditional, informal value transfer system called hawala or hundi. Of course the Ripple is far from perfect, but I have a distinct feeling that this idea can lead to a very exciting and concrete innovation.

I am particularly interested in its potential application in international development. Combined with P2P mobile banking systems that are taking off in many developing countries, this can significantly help mirofinance institutions reduce their high transaction cost, especially related to due diligence. The result can be a next major innovation in micorfinance after salary-based lending and Kiva.