2009年8月5日水曜日

ウガンダの米

7月25日 (土) 【ウガンダ】

朝ぶらっと市場を歩いているとすぐさま日本語で「コナアルヨ」と話しかけられた。カンパラはナイロビに比べ、ずっと治安が良いと聞いていたんだけど。。

Shaka Robertさん@Tourist Hotel

昼過ぎ、Ahoka FellowのShaka Robertさん(Shakaが姓)と会う。

彼は現在34才だが、波乱万丈の人生を送ってきている。6才の時内戦が勃発し、少年兵として徴発される。現ルワンダ大統領のPaul Kagameとも戦場で同じ釜の飯を食べた。現ウガンダ大統領のYoweri Museveniのはからいで、91年大学に入学し生化学を学ぶ。続いて大学院で情報システム論を学び、アメリカでネットワーク工学の専門家として仕事をした後、2004年にウガンダでthe Rockford Harris Groupを起業。

現在の事業内容は、ビジネスや農業の専門家がボランティアとして農村開発のためアドバイスや情報交換をできるためのプラットフォームを提供するというもの。Butaleja、Tororo、Pallisa、Busia、Budakaの東部5県で約30000世帯の農家のネットワークを築き、農協設立などに実績を上げているという。

彼が次の展開として狙っているのは、精米と販売のビジネス。仲買人に買い叩かれている農家からより高い価格で米を買い付け、質の良い米を販売する。現在の細分化されている仲買、精米、流通を一気通貫で行い、また砕け米や石混じりが多くて安値で売られている米の品質を向上することで、付加価値を取りに行く。市場としては、米の需要過多で輸入に頼っているウガンダ国内はもちろん、ケニア、ルワンダ、スーダン南部、コンゴ民主共和国東部までも視野に入れた流通網構築を目指している。

既にオランダのベンチャーキャピタリストなどと話しはしているようだが、まだ具体的な投資には結びついていないとの事。とりあえず、自分が持つ不動産を担保に、銀行から1200万円ほど融資を受けて事業を始め、実現可能性を立証した上で、また事業拡大資金の調達を考えるつもりだそうだ。

彼自身は頭の回転も早く、壮大な構想を持っていることは分かる。ちょっと正直言って現実味が今一つ感じられなかったが、もうちょっといろいろこの市場について自分で調べてみようという興味は湧いてきた。

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2 件のコメント:

  1. アフリカにおける食料流通網の構築は、死活問題ですね。
    ぜひとも成功してもらいたいものです。

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  2. > scorpioさん

    そうですよね。彼らのような起業家を、日本から応援できる仕組みをつくりたいなと考えています。

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