2009年8月23日日曜日

Kigali Memorial Center - その5

さて、久しぶりに長々と一つのテーマで書いてきたけど、"Kigali Memorial Center"シリーズも今回が最終回。

前回までで、キガリ虐殺記念館を訪ねて、あの大事件をこの国の人はどう解釈し、腹に落とそうとしているのかということについて考えたことを、一通り書いた。

ただ、そうした左脳で考えたこととは別に、虐殺の映像や、累々と横たわる死体の映像、実際の被害者の遺骨といったものを見ながら、私の右脳には全く異なった感覚が湧いていた。

誤解されることを恐れず言葉にするなら、「人間って、でも、そういうもんだよな」ということ。

もちろん、このような過ちを二度と繰り返さないようにしなければいけない、というのは本当にその通りだと思う。

しかし、人間は歴史上数限りない愚行を繰り返してきたし、これからも繰り返していくのだろう。争い、裏切り、殺し合いを続けていくのだろう。

常に向上心をもち、進歩を求めていくのも大事だが、現実というか原点を忘れてしまわないことも同様に大事ではないだろうか。

人工環境に囲まれ、ここ数百年で造られた常識に埋もれて生活していると、つい忘れてしまいがちになるけど、所詮は、人間も他のあらゆる生きとし生けるものと同じ - Born to die。

本来人間なんて野垂れ死にするのが当たり前。

生きがいだの、使命だの、自己実現だのと能書きたれたところで、最後には犬死に。そうと知りながらも生きる。そういうもんじゃないのかな。

ちょっと厭世的に聞こえるかもしれないけど、多分誰の中にもこうした感覚はあるはず。

それから目を背けず、それだけに囚われてしまわず、もりもりもりあがる雲へ歩む。


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