先月、『ロールモデル』 というエントリーで、「会社の枠組みを超えて、一人の人間として、ゲイツのようなビジョンと実行力、波及力を備えたロールモデルになりうる可能性を持つビジネスリーダーというと、日本では誰がいるのでしょうか?」と書いた後、孫正義氏や、渡邉美樹氏の名前を挙げましたが、最近気になっているのが、SBIの北尾吉孝社長。
日経ビズプラスに1月10日付けでインタビューが載っていて、その中に、
(49歳のときに悟った自らのミッションの一つとして、インターネット金融で得た)収益を社会に還元する仕組みを作って行こうと思いました。直接的な社会貢献とも呼べるもので、SBI子ども希望財団がすでにあります。また4月から後進の人物を作るためのSBI大学院大学も開校し、私自身も講義をしていきます。個人資産でも埼玉県に虐待やいじめなどで心や身体に傷を負った子どもたちのための施設を作りました。
という件りがあります。
他のインタビューでも、
(孫さんは、)「自分のところだけで」という発想が強い。僕は、世の中を良くするために生まれて来たなら、いいものはすべて解放すべきだと考えている。みんなに喜んでもらえればそれでいいんじゃないのという発想なんです。
と語っているなど、発言のはしばしに、孫さんや三木谷さんより、「社会全体を良くしてやろう」という姿勢と強い気概がにじみ出ている気がします。さらに、提唱するファイナンス2.0の概念といい、東京0区といい、新しいことを仕掛けてくれそうな構想力や躍動感も感じさせてくれます。個人的にその人柄を知っているわけではないので、単なるナイーブな期待なのかもしれませんが、もしかすると私が今取り組んでいる「社会貢献価値」市場の創設などとも、意外と近い方向性を持っていらっしゃるのかもしれません。
数年前、日経ビジネスの記事に関連していろいろと取り沙汰されたようですが、果たして今後どんな動きを見せてくれるのか。ちょっと気をつけてフォローすることにします。
ちょうど昨日、同僚が北尾さんの本を読んだというのを聞いたところでした。私もチェックしてみたいと思います♪
返信削除> ミミーさん
返信削除現在海外在住なもので、ちょっと入手困難で当分読めませんが、ミミーさんの読後の感想をお聞かせ願えることを楽しみにしています!