夕方のバスでウガンダに向かう前に、午前のうちにTBL Mirror Fundを訪れる。The Blue Linkというオランダの社会投資グループが、ケニアを中心とする東アフリカの中小企業に投資するために設立したベンチャーキャピタルファンド。
話を聞いたInvestment AnalystのSarah Ngamauさんは、大学では経済学と会計学を専攻し、会計士になる。その後、国営企業のファイナンス部門に移り、さらにTBL Mirro Fundに転職。仕事の傍ら、CFAを取得するため、現在勉強中とのこと。
当初約40人のオランダ人実業家から投資を受け、400万ユーロの資本でファンドを設立し、現在までに約20社に投資している。(細かい点は英語版のメモをご覧頂くことにして、)特筆すべきは、TBL Mirror Fundの投資家を巻き込むモデル。彼ら投資家は、普通のファンドのように、単にお金を出して、結果が出てくるのを待つというのではなく、投資先バリューアップのための経営支援に積極的に関与する。何しろ、投資先選定の際に、投資家の中からこの会社になら経営支援を担当しようという人が少なくとも二人手を挙げてくれないと、投資は行われないという。
モデルとしては、Social Venture Partnersに少し似ているけど、あちらが経済的リターンを求めないベンチャーフィランソロピーなのに対し、TBL Mirror Fundは社会的・経済的リターンを両方追及する正真正銘のベンチャーキャピタル。
マイクロファイナンスと既存商業資本の間にあるギャップ(一件当たり投資規模約1千万-1億円)を埋めるということだから、私が狙っているセグメントにとても近い。
このセグメントでちゃんと利益を出していくためには、一般の大手ファンドのようなやり方みたいにコストをかけることはできないが、TBL Mirror Fundのこのやり方は、パフォーマンスを犠牲にせずコストを抑える一つのうまい方法かもしれない。ただ、日本ではこのやり方はちょっと難しい気もする。
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